特別なニーズへの指導

〈指導の方針〉

指導方針として4つをことを大切にします。

1.具体物・手で触れられる教材を最大限活かす。

2.好きなものを教材に取り入れる。

3.活動を小分けにし、飽きがないようにして集中を保持させる。

4.応用行動分析の考え方を積極的に取り入れる。

※応用行動分析とは、個人と環境との相互作用としての「行動」に着目し、環境を調整しながら行動を変容させていく理論・実践です。発達障害児への支援はもとより、リハビリ、スポーツ、マネジメントなど幅広い分野で使われているアプローチです。


詳しい教材紹介はこちらから。

〈特性別の指導内容〉

SLD・LD(限局性学習症・学習障害) 

<書くのが苦手・計算が苦手・読むのが苦手>

【UDの書体・ルビ付きのプリント】

読みやすい環境を用意します。

【マス目を使った指導】

その子にあったマス目を用意し、書字をしやすくします。


【書字を伴わない活動】

書字への負担を減らすために、カードなどを使用します。



ADHD(注意欠陥・多動性障害)

<落ち着かない・離席してしまう・注意力がない>

【トークン・エコノミー(応用行動分析)】

応用行動分析を活用し、望ましい行動を形成させていきます。

【細分化された課題】

注意力を保持するため、様々な課題を用意します。


【姿勢に対する支援】

個に応じて落ち着く姿勢を考えます。


ASD(自閉症スペクトラム障害)

<気持ちを汲み取るのが難しい・こだわりがある>

【思考の変容を促すワーク】

自分の思考を意識し、認知・行動の変容を促します。

【ASD特性への支援】

視覚支援・スケジュールの呈示を行います。



不登校

<対人関係に不安がある・学校や集団に馴染めない>

【カウンセリング的視点の指導】

子どもの心理的な状況に配慮し、関係性、会話を重視します。

【教科にこだわらない指導内容】

理科の実験やブロックやトランプなどの遊びから始めます。