自由主義とは、政治哲学において個人主義、平等・自由を重んじる古くからの立場である。
第一に政治制度の目的は個人の利益を実現することだと考える。
第二にすべての市民は政府から平等に扱われなくてはならないとされる。これについては、人々は財産に対する自然権、政府よりも以前から存在し、古い所有権を制限することは、非常に限定的な場合に認められるとという考え(ジョン・ロック、ロバートノージックなど)、格差が大きい時には真の平等は実現しないという考え(ジョン・ロールズなど)がある。ロールズによれば、自由が生み出す格差は機会が平等に与えられ、公正な競争によるものでないといけない。また格差は社会のすべての人の生活を改善することにつながる限りでのみ受け入れられる。科学者の発明、スポーツ選手のパフォーマンスなどである。多くの利益を得た人は不利益をこうむった人に分配することが正義にかなうと考えられている。
第三に政府は市民の自由を守らなくてはならない。人々は政治制度とは無関係に自由を保持し、政治制度が制限することはできないとされる。
自由主義ではない政治学者によれば、集団・国家にも固有の権利があるとされる。自由主義の政治哲学は政治的リベラリズムと同じではない。
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