具体的に、体験的に、

小学校の4年生くらいから、国語も算数もぐっと教科書の内容が抽象的になる。

 

子ども発達段階を踏まえれば、そのような変化は段階を辿っていると言えるが、実際の子どもの発達スピードは人それぞれ。教科書の進度とそれに伴う内容の抽象度についていくことができるのは、ほんの一握りではないだろうか…

 

ということを何とか払拭し、内容が高度になることをできるだけ、具体的に、体験的に学んでもらい、理解を促す、というのが最近よく考えていること…

体積の学習でカステラを使ってみました。体積は3次元で教科書の紙の世界は2次元。どうしたって感覚的に考えるのは難しいところがある。というわけで、カステラを使いました。ブロックですることもできますが、身の回りにあるものを使うことで、より記憶に刻み込まれるのです。もちろんカステラはその後、食べました。

小学4年生の「白いぼうし」という文章。”夏みかん”が出てきます。しかも文章の中には香りの表現も。そこで塾の隣の八百屋に夏みかんを生徒と買いに行き、夏みかんの質感、香りを感じてもらいました。八百屋で実際に色んな野菜や果物の中から見つけて買うというのがミソ。普通のみかん、オレンジとも比較して、ああ、これが夏みかんなんだ…という体験を得ることができます。

こんな感じで、より具体的、体験的に学んでいます!生徒達も教科書の紙の中から出てきた世界が広がると、興味に溢れた表情をしてくれます。

 

授業作りはまだまだ続く…