お手伝い(洗濯の推奨)

一部の生徒には家のお手伝いをするように言っている。

 

家の手伝いをすることで自立心が育つを考えられるし、特に、洗濯をすすめている。洗濯は家事の中でも脳を鍛えるのではないかと個人的に考えるからだ。

 

洗濯は段階的に作業が発生し、尚且つ、作業ごとに頭・体を使うことが非常に多い。脳機能のプランニングにも関係すると思われる。

 

①洗濯機に洗濯物を入れる。

これは洗剤を入れ、スイッチを入れるだけで良い。これだけでは意味がない。この後が重要。

 

②洗濯物を洗濯機から出す。

この作業を行うには、洗濯が終るのかを時計を見て予め、想定しておく必要がある。洗濯をしている間に他の作業をする。と同時に頭の中では洗濯物のことを考えておかねばならない。すなわち時間的な感覚が養われる。

 

③-1洗濯物を干す。

干すと言っても、天気ならば外、雨ならば中、また、天気がこれから良くなるのか、悪くなるのか、想定をして干すかどうかの判断をしなければならない。状況・情報(天気予報)を見て判断することが求められる。

 

③-2洗濯物を干す。

干す場合は、きちんとしわが寄らないようにしなければならない。物干しにどれくらいのものを等間隔に干せばよいのか、洗濯ばさみがいいのか、ハンガーがいいのか、効率性を考える必要もある。指先を使う微細運動も必要である。

 

④洗濯物を取り入れる。

これも洗濯機から出す時と同様、どのくらいで乾いているのかを予め想定しなければならない。天気が崩れた時にはすぐに屋内に入れるという瞬時の判断もある。

 

⑤洗濯物をたたむ。

これも微細運動となる。同時にどうすればきれいにコンパクトに畳むことができるのか考えなければならない。しわが寄っている者はアイロンを使うというもうひと手間がかかる。アイロンも火傷をしないようにと自然と慎重な動作となる。

 

⑥洗濯物を所定の場所に入れる。

限られたスペースの中にいかにきれいに使いやすく入れることができるかを考えなければならない。

 

結局言いたいことはいろんなことに気を払わなければならない、ということだ。よって自然に脳を鍛えることにもなるのではと考えられるのである。また、どの作業も単発で行ってはあまり意味がない。前後関係を考えることにより見通せる力がつくのである。

 

特別なことをしなくても日常そのものがすでに学習であり、そここそが自ずと学業に活きると思われる。

 

と言いつつ、いつも休日はたまった洗濯物に追われている塾長であった・・・