オンライン授業に関する考察③

現在のところ、塾は開けている。しかしながら、状況は日々変わっている。期待ではなく、不安が先立つ未来があると思うと判断も難しい。だが、そういう時だからこそ、色々なことを考えて判断をしていきたいと思う。保護者の方々にはその都度連絡をしているが、生徒、保護者が納得のいく形での指導を受けられる、ということを大切にしたい。

 

さて、そんな中、対面授業orオンラインという2者択一(どっちか!)というわけではなく、一つの手段としてオンライン授業を考えてみたい。

 

個人的にはオンライン授業は種目が変わった、という印象がある。ちゃんとやったことないからわからないが、テニスと卓球の違い?のような感じだろうか。野球とソフトボールほどの違いではない気がするが・・・例えが微妙である。苦笑

 

最も考えなければならないこと、画面越しの中で「どういう授業にするのか」ということである。ここで考えているのは、Youtube等の一方向のものではなく、双方向によるものである。

 

画面越しにやりとりが生じる。それがおしゃべりではなく、学習。しかも生徒の学習環境を統制できない。この条件下で最大限に学習効果をもたらす内容とは何だろうか。

 

まず、私も準備しているところだが、プリントを郵送し、最低限の学習環境を整える。

ここはできるだろう。

 

そして授業の内容。大学受験を目指す生徒ならばある程度モチベーションもあり、一方通行でもついてはきてくれるだろう。大手の進学塾・予備校の授業はそんなものだ。

 

しかし、低学年、また発達にハンデがある子ならばやり方を考えなければならない。

活動的な授業が中心となる生徒はどうすればいいのか。

 

ここで使えるかもしれない、と感じるのは、相手(生徒)がこちら(指導者)を動かす、というコミュニケーションを成立させることである。

 

例として以前、神経衰弱を行った。カードを黒板に貼り、見えるようにした。生徒にどれをひっくり返すのかを聞き、私がそれをひっくり返す。生徒は自分がしっかりと発信しなければ画面越しの世界が動かない。発信することで見ている画面が動く。このコミュニケーションを成立させればオンラインであっても授業が活性化する。応用行動分析的に考えることもできる・・・画面が自分の思い通りになることが好子になる。

 

家からは手が届かない(自分の手でどうすることもできない)状況で逆に、行動を誘発させるのだ。

よって受動的にノートをとるだけの授業や問題を解くということに限定されない授業も展開できうる。

 

まだまだ課題はあるし、考えなければいけないことは多いが、こうやって一つ一つ解決策を考えていきたい。

頭も整理されてきた。少し楽しみな気もしてくる。

やってみよう。