運動を取り入れる授業

運動を授業に取り入れるようにしている。

 

矢印の向きに手を動かす矢印体操、黒板に貼った数字カードを順番にタッチするゲーム、これらはビジョントレーニングとして紹介されるが、要は体を動かすもの、運動である。

 

目と手の協応、知覚-運動、感覚統合、とにかく専門的に言えば細かくなってくるのだが、結局は運動することが大切である、ということが結論である。

 

当たり前なのだが運動、認知、情緒はつながっており、学習をする上での脳機能、つまり認知を活性化するにはまず体を動かすことが手っ取り早いと考える。脳のエンジンをかける、といったところか。

 

個人的にはあまり細かく考えてしまうと子ども達は楽しくないような印象を受けるような気がする。大人の「ねらい」を察知してしまうからだ。

 

矢印体操なんかは私は手が結構くたびれるくらいさせている。生徒は「もう疲れた~」なんて言っているが、多分、そのくらいがちょうど良い。

 

また別の子は公園に行って、鬼ごっこ、ブランコ、アスレチックと軽く遊んだ後に学習を行った。公園にあるものだけでも十分に様々な感覚に訴える。

 

中学生の子に至っては軽くランニングをさせた。笑

 

このようになってしまうと、塾か?と思われてしまいがちだが、私としてはむしろ学習に対して良い影響を及ぼしていると見ている。もちろん、これは学習へ向き合いやすくするための手段であり、目的ではない。目的になってしまうと良くない、むしろ弊害が生じる。

 

大学院の時の先生が発達心理学の講義で言っていた。散々、色んな専門用語を使って子どもの発達について話した後、

『要は(子どもの時に)「よく遊べ」ということです』と言っていた。その通りだと感じる。上手、下手とか何かができる、できないではなく、手足を十分に使うこと、これが重要。

 

子ども達には体をたくさん動かしてほしいと願っている。

 

体を使って、たくさん遊ぶ、それが最も良い子どもの育ちにつながるのだ。