公園での授業

公園での授業。

軽く体を動かした後に学習をします。

カタカナの学習をしています。

 

木の枝は鉛筆、地面の土はノート。この日はいい天気だったので土の状態も良好。

木の枝という独特の凹凸のあるものを握るという感覚、土に跡を残していくと丁度良い手応えが感じられる経験。

文字の運動感覚を全身で感じていきます。

教室に戻り、同じ文字を書かせてみると、最初は想起しにくかった文字が書けるようになりました。

同じように計算もさせています。

きっと人はこのようにして文字という記号を手に入れたのでしょう。

数字の発明は、獲物を捕まえ、それの数を把握するためのもの。木や石の個数で数という概念を実体化し、記録を残すために、鋭利なもので木や石で跡を刻んでいった。

 

机もイスもない状態でしゃがみ、不安定な状態ながら自分の体を保ち、「記す」という行為を行う。太陽に照らされ、葉っぱの音、風の匂いを全身にまといながら、自分という人間の営みを刻んでいく。

そんな人間の根源にもつながるような・・・

 

教室の中だけではなく、この与えられた環境全てを教材にしています。