京王井の頭線西永福駅から徒歩1分 ! 東京都杉並区永福町の学習塾(少人数制・個別指導)学習支援塾すたでぃあです!
以下、これまで数か月の指導に関する経過です。
対象児童:小学生
主な課題:学習への苦手意識・読み書きの困難・対人関係でのトラブル
授業開始~2か月:チャンネルを探す
入会当初、本児は声が小さく、やや萎縮しつつも、あまり乗り気ではないような反抗的な様子が見られた。教室から飛び出す行動もあり、指導者との対峙が難しい状況があった。
このような状況を加味し、ジェンガなどの遊びも取り入れつつ、本人のレベルに合ったプリントを用意した。
しかし、本児は活動の最中に失敗をしたり、思うようにいかないところがあると、中断し、背を向ける行動などが見られ、安定的な活動を行うことが難しい状況であった。本児の何ができる、何ができないという把握がまだ十分でなかったと言える。
学習の内容は本人が得意である算数、かつできる足し算・引き算といったものを中心にしていた。また語彙力のアップのために絵カードを用いた学習などをルーティン化していった。しかしながら、嫌々ながら取り組むことが多かった。
3か月~4か月:迷路で遊ぶ
1~2か月ほど経ち、時間的に塾での活動も乗れるようになっていたが、できない問題がある際に、教室から出ようとするなどの感情的な行動がよく見られ、学習は中断することも多かった。指導者は、家庭とも連絡をとり、本児が迷路が好きであることを知り、大きく活動自体を変えることにし、迷路を取り入れることにした。
指導者が自作で作った迷路を行う活動、迷路を描く活動を用意した。これらの活動を呈示すると本児は積極的に取り組み、声もはずみ、雰囲気も柔らかい様子となった。迷路の活動は最初はiPadを使い、デジタルデバイスを使える楽しさと共にWISCでの処理速度の低さを考え、書字の困難さへの配慮も含めた。この迷路の活動については修正をして学習面を含めた課題にすることもできたが、指導者は今の本人の純粋な迷路への楽しみを優先し、そのような修正は行わず、その時間を楽しむことを念頭に置いた。
このような状況の中、学習の時間は考えずに1時間ひたすら迷路作りを行うことにした。終わりの時間になると本児が自分から「勉強の時間がない・・・」というようなつぶやきも見られた。本人が若干学習への意識があったところだったが、引き続き、1時間の迷路作りは継続した。この迷路作りを行う中で、指導者の手をとってその迷路を解くように促す場面も見られるようになり、迷路を通じた相互交渉が少しずつ生じ始めた。またこの迷路の複雑さやルールのオリジナリティから本人の思考の深さも窺え、WISCの流動性推理が個人内差では高かったことと合致するところがわかった。アウトプットの方法により、その子の良さがより明らかになると言える。
5か月~6か月:学習時間を少しずつ増やす
迷路づくりが定着し始めた頃、学習の時間を最終的に30分担保することを目標にし、家庭とも共有した。
またiPadから紙にシフトしたが特に抵抗などは見られなかった。
迷路づくりを2か月ほど続けた際、やや本児も飽きてきた様子が見られたので、迷路づくりの後の最後の10分間を学習の時間とし、プリント1、2枚程度を取り組むようになった。量的に心理的な負担とならないよう調整し、嫌がらずに取り組むようになった。これを継続しつつ、10分、15分・・・と学習時間を増やしていった。これに対しては積極的に取り組むことができた。
またこの時期より、塾に入るときの挨拶の声が大きいものになってきた。
最終的には最初の20~25分を迷路、残りの30分を学習時間に設定し、落ち着いてこの流れの活動を行うことができた。
現在
トークン・エコノミーを使い、「はい」という返事、「ありがとうございます」などの目標とする行動を設定し、強化を行った。この方法で本人の目標行動が多く見られることとなった。また迷路を行わずとも1時間の学習を落ち着いて取り組むことができるようになった。
これまでの半年間の指導の経過です。保護者様には許可をとっております。
専門家っぽくやや論文調に書かせていただきましたが、決してうまくいくことばかりではなく、悩みながら私自身、人間らしく子ども達と関わっているつもりです。その日の気分もありますし、仕事をテキパキとこなすような人間でもありません。
見る人が見れば、もっと早く気付くべきと思うでしょう。でも私はそうできない人間ですし、こういう子にはこうなんだ、と断定的に専門家らしく言える方でもありません。だからこそ、この仕事に学ばされているのだと思っています。

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